ソフトウェアテクノロジーシリーズ 全12巻

編集:青山幹雄・佐伯元司・深澤良彰・本位田真一

 ソフトウェアは大型汎用コンピュータからパーソナルコンピュータ、自動車や家電製品などの組込みコンピュータに至るあらゆる情報処理の主役です。さらに、インターネットなどのネットワーク技術の進化とともに、距離と時間をも越えた新たなサービスを提供し、新しいビジネスや社会活動を創造する原動力となっています。
 このようなソフトウェアの開発技術はソフトウェア工学として、ソフトウェアの生産を中心に研究、開発されてきました。しかし、ソフトウェア開発技術も広がりと奥行きを増し、今や、総合技術と位置付けられています。
 さらに、21世紀はソフトウェア技術の新しい枠組みを求められています。

●コンピュータの専門家から、初心者に至るさまざまな利用者の人間的側面
●新しいビジネスや社会活動の求める要求の広がり
●マルチメディアやネットワークなどの基盤技術の多様性

 これらの要求を満たし、高度で高品質なソフトウェアとサービスを迅速に、かつ経済的に提供する技術が求められています。
 このような背景のもと、ソフトウェア技術を総合工学として位置付け、全12巻により体系化しました。
 ソフトウェアテクノロジーと名付けたのは、従来のソフトウェア工学を越えた総合工学としてとらえ直す理念を込めているからです。
 ソフトウェアテクノロジーの枠組みを明確にするために、本シリーズを4つのトラックに分けて縦糸とし、基礎から実践事例に至る広がりを横糸として体系化しました。
 各トラックは次のような内容となっています。

【オブジェクト指向トラック】(編集:本位田真一)
●オブジェクト指向技術が、21世紀初頭においてもソフトウェア技術の中心的役割を果たしていくことは言うまでもありません。
●本トラックでは、最も有効な再利用の枠組みである「パターンとフレームワーク」、ネットワークコンピューティングのソフトウェア 技術である「分散オブジェクト」、ポストオブジェクト指向技術として「エージェント技術」の3つに焦点を絞り体系化しました。

【アーキテクチャとドメイン指向トラック】(編集:深澤良彰)
●ソフトウェアの開発・保守の重要な視点に、ソフトウェアの構造を明確にすること、適用分野の特性を考慮することの2点があります。
●本トラックでは、構造を一般的に扱う「ソフトウェアアーキテクチャ」、ネットワーク時代のソフトウェアの構造である「クライアント/サーバアーキテクチャ」、 および年々重要性が増す「保守とリエンジニアリング」に焦点を絞り、体系化しました。

【プロセスと環境トラック】(編集:佐伯元司)
●ソフトウェアを効率よく開発するためには、開発プロセスを改善し、それに適した開発方法論とその支援環境を整備する必要があります。
●本トラックでは、「プロセス」、「方法論工学と環境」に関する理論と実践技術を取り上げ、これまで未分化であった要求獲得・分析技術を 「要求工学」として体系化しました。

【ネットワークとマルチメディアトラック】(編集:青山幹雄)
●アプリケーション開発の観点から、今後のアプリケーションの基盤技術として、「インターネット」、「マルチメディア」、「グループウェア」を取り上げます。
●これらのアプリケーションの開発と利用において、オブジェクト指向などの基礎技術、アーキテクチャとドメイン固有の開発技術、開発プロセスがどのように 統合され、実際に適用されているかを体系化しました。


《続刊テーマ》

5.クライアント/サーバとネットワークソフトウェア
青山幹雄 著

アーキテクチャとドメイン指向トラック

オブジェクト指向トラック

プロセスと環境トラック

ネットワークとマルチメディアトラック

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