連携する数学 全5巻

刊行にあたって
北海道大学数学連携研究センターは,数学を共通の合意言語として形成し,科学の諸領域における「つながる知」の中核としての機能を担っていくことが課せられた使命だと考え,様々な分野との交流・連携を通して,諸分野への数学の応用と数学自体の深化を目指して活動を行ってきた。本シリーズは,その活動を通して得られた成果や問題点をまとめ解説している。数学研究の裾野がいかに広いか,またそのことによって学生や若い研究者の活躍の場がいかに広がっているかを知っていただければ,シリーズの目的の大半は達成されたと言ってよい。本シリーズが数学と諸分野を結ぶ架け橋として機能することを切に願う。


《続刊テーマ》

・第3巻 逆解析手法の進展:非破壊検査法の新しいデータ解析手法  中村 玄・永安 聖 著
物体内の亀裂,空洞,介在物を,波や熱を用いて非破壊的に検査する超音波非破壊検査法やサーモグラフィーなどの典型的な非破壊検査法を例にとり,非破壊検査の計測データ解析に関する新しい数学解析手法について解説する。それらに必要なモデル方程式とその解の構造,当該逆問題の定式化,逆問題一般に関する基本的問題と考え方,当該逆問題の解法に関する最近の結果を紹介する。

・第5巻 機械学習と数学  徳永浩雄・山本章博 著
計算機に知識を獲得させる,いわゆる機械学習の理論の基礎部分で,様々な数学がどのように関わっているかということを,最前線の研究の具体例を通して解説する。計算機に知識を獲得あるいは発見させることの実現として「大量のデータに潜む特徴的な性質を発見する」こととがある。この問題は,音声や画像などパターン認識,バイオ・インフォマティクス,購買動向調査など,自然科学や現実社会に密接に結びついている。これらの応用面についても紹介する。

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