シリーズ・脳研究への出発

ある国の脳研究のレベルは、その国の自然科学のレベルを測定する有力なメルクマールと考えられている。それは、“脳研究は典型的な総合科学である”との理由によっている。とならば、理・工・農・薬という古典的な分類を超えて脳科学の確立に向けて出発しなければならない。これまでそのような試みが何回も行われてきたが、今度こそ成功させなければならない。そのタイムリミットが迫っている。
そのためには、各分野に散在している若者達のベクトルを脳研究に向けて揃える努力が必要である。本シリーズはそのような努力の一環として企画された。各巻の著者たちはいわゆる理工系学部を卒業してからそれぞれ独自のルートを辿って脳研究者としての地位を築いてきた方々で、後進の育成に並々ならぬ情熱をもっていることで知られている。
本シリーズは独自の視点で脳研究の総合科学化をはかり、そのための人材養成のガイディングプリンシプルを与えるためのものである。脳研究を志す大学生・大学院生諸氏の他に脳科学に転進しようとしている他分野の若手研究者のお役に立つと信じている。

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