遺伝子の構造と機能
- ISBN:978-4-320-05552-0
- 判型/ページ数:菊 / 190ページ
- 発行年月:2001年12月
- 価格:4,070円(税込)
近年のゲノムプロジェクトやDNAチップ法の発展により,特異的な制御のもとに発現してくる遺伝子群の特定が容易となっている。一方,遺伝子機能の研究の進展は非常に早く,発現制御機構の問題を中心に,多くの新知・・・
近年のゲノムプロジェクトやDNAチップ法の発展により,特異的な制御のもとに発現してくる遺伝子群の特定が容易となっている。一方,遺伝子機能の研究の進展は非常に早く,発現制御機構の問題を中心に,多くの新知・・・
あらゆる生命活動の機能単位であるタンパク質は,生命体の設計図―DNAの遺伝情報に従って誕生し,正しく折りたたまれ,成熟し,機能を果たすべき場所に正しく運ばれ,そして役割を全うして死に至る。その一生のあ・・・
タンパク質はコンパクトに折れたたまり,特異的な立体構造に基づいて多彩な機能を発揮する。これらの代表が酵素や抗体である。ところが,タンパク質の立体構造の基本的な特徴は,むしろ特異性とは相反する不安定さ,・・・
バイオサイエンスといえば,誰しもDNAやタンパク質を思い浮かべる。ところが,本書をいったん手にすると,糖や脂質といったこれまで馴染みの薄かった生体成分が実は多彩な生命現象に重要な役割を演じていることを・・・
活性酸素種や活性窒素種はいずれも両刃の剣の作用をもち,善玉,悪玉として生体に作用する。最近これらの分子種の生体での役割が次第に明らかになってきた。これまで多くの病気,がん,動脈硬化,糖尿病,神経変性疾・・・
細胞はある周期をもって分裂,増殖し,特定の機能を持つ細胞へと分化していく。そして,それぞれの細胞に決まった寿命がくると死滅していく。この過程はその細胞自身にプログラムされたスケジュールで進行するが,サ・・・
生物の活動と増殖は,細胞のさまざまな膜系で営まれているエネルギー変換によって支えられている。太陽の光エネルギーは光合成によって酸化還元によって容易に取り出せる化学エネルギーとして生物界に固定され, A・・・
本書では組織構築の基礎を担っている細胞外マトリックスと細胞接着の基本的事項が平易に解説されている。 地球上に生命が誕生して以来,原始の海に生まれた生命は,当初の単細胞体制(原核生物)から現在の多・・・
生命科学や生化学においてシグナル伝達というのは,特別な仕組みがあるわけではなく,生体物質の物理的ないしは化学的法則に従った運動や反応がある連鎖になったときにシグナル伝達と呼ぶのだと編者は解釈している。・・・
生物は生殖細胞の形成,受精,発生,複製といった営みを繰り返して存続し,進化し続けてきた。生物は多様な種,それぞれに固有の形態,あるいは自己修復能をどのように獲得してきたのであろうか。長い間,生物の生殖・・・
脳の発生・分化・可塑性はある意味では一体化した現象として捉えることが出来る。本書は,脳の持つ最も重要な可塑性を目指して,脳がどのようにして作り上げられるかを示したものである。読者の方々はいずれの章から・・・
脳神経系の働きは,外界からの体中に張り巡らした感覚器官により,これらの情報を受け取り,それぞれの処理を行った後に,各情報を処理統合した後に各々の効果器を介して行動を起こす。 外界からの入力には,光・・・
免疫学は生命の基本現象のなぞ解きに最も貢献した学問の一つである。生体防御としての免疫系には獲得免疫系と自然免疫系が存在することが明らかにされたが、これまでの免疫系の理解は、いわゆる獲得免疫系の理解であ・・・
すべての病気は遺伝素因に環境要因が加わって生じる。特定の遺伝子変異をもつほとんどの人が発症する遺伝子病から遺伝素因はほとんど関係のない感染症や中毒症まで,遺伝素因と環境要因が果たす役割は病気によって異・・・
21世紀の生命科学はますます学際的領域となり,新しい技術や考え方,新しいアプローチで生命現象の本質に迫っている。本巻では「人工染色体の構築」や「人工臓器の作製」, ES細胞や幹細胞を用いた「臓器再生」・・・