- 基本法則から読み解く物理学最前線 【1】巻
スピン流とトポロジカル絶縁体―量子物性とスピントロニクスの発展―
- ISBN:978-4-320-03521-8
- 判型/ページ数:A5 / 172ページ
- 発行年月:2014年02月
- 価格:2,200円(税込)
スピントロニクスは人気のある分野であるが,いままで学部学生をも対象とした入門書は少なかった。 本書は学部3年程度で習う基礎物理のみを仮定したスピントロニクスの入門書である。 また,スピントロニクス・・・
スピントロニクスは人気のある分野であるが,いままで学部学生をも対象とした入門書は少なかった。 本書は学部3年程度で習う基礎物理のみを仮定したスピントロニクスの入門書である。 また,スピントロニクス・・・
電磁気学は完成した学問であると考えられているが,現在,物質中の電気と磁気の結合が大きな注目を集め,改めて基礎研究が行われている。特に,「マルチフェロイクス」と総称される一連の物質群の中では,マクスウ・・・
宇宙初期に存在していた超高温物質QGPが最近実験的に作り出せるようになった。このQGPについて,実験の最新成果を含めて詳しく解説している。 本書は,QGPが人工的に作れるようになってからの日本語・・・
なぜ宇宙は人々を惹きつけてやまないのか? 宇宙とは何かという,この世の中でももっとも根源的な部類に属する問題に取り組む宇宙論の研究は,現在,目覚ましい発展を遂げているさなかにある。その原動力とな・・・
21世紀はカーボンの時代といわれている。シリコンにかわる半導体材料として,耐熱性のある強度材料として,炭素繊維(カーボンファイバー)など炭素材料は最先端科学や産業の中で大きな役割を担ってきた。さらに・・・
人類が知る最初の系外惑星が1990年代半ばに発見されて以来20年,人類が見つけた系外惑星の数はいまや2,000個に迫ろうとしている。そうした系外惑星の中には太陽系惑星に似たものもあれば,大きく異なる・・・
2012年7月ヒッグス粒子が発見され,翌年ノーベル物理学賞のスピード受賞となった。この発見にも,八千名近い世界中の研究者が集まり,総工費5000億円をかけて,1つの粒子を探し求めた結果である。なぜこ・・・
我々自身や,我々をとりまく物質は,どうやって生まれてきたのであろうか。 この疑問を解く1つの鍵が原子核であり,その中でも最近とりわけ注目されているのが本書のテーマ「不安定核」である。 不安定核とは,・・・
本書は,最先端のニュートリノ研究の解説書で,初学者にも順を追っていけばニュートリノ研究の最前線が無理なく学べるようになっている。 ニュートリノを研究することは素粒子物理学における最も重要なテーマ・・・
「ミュオンを通して世界が見える」 本書は,物質世界を探索する手法の1つであるミュオンスピン回転法(μSR)を初学者にわかりやすく紹介することを目的として執筆しました。μSRは核磁気共鳴や電子スピ・・・
物質科学やその基礎を構成する物性物理学,物理化学は,豊かな物質的文化の果実を人類にもたらして来た。今日まで,人類よって創り出されて来た各種機能を持った材料の主要部分は,安定した物質の構造(化学結合や・・・
光の照射によって物質が変質する現象は,染料の退色,光合成反応,視覚の初期過程など,古くから身近な問題として知られている。光による物質変換に関する研究の長い歴史の中で,光が当たった“瞬間”に物質の中で・・・
ハドロンは,陽子や中性子,中間子などの強い相互作用をする粒子の総称である。ハドロンはより基本的なクォークとグルーオンからできている複合粒子であり,素粒子ではない。通常は,その構成要素であるクォークや・・・
ルビーレーザーの発明から遅れること50年余りで,ついにX線領域でも実用的なレーザーが実現した。しかも,現在世界に2台しかないX線自由電子レーザーの内1台が日本で稼働している。このSACLAを舞台にし・・・
本書は,中間子-原子核束縛系を舞台にした,ハドロン多体系の構造や生成反応と強い相互作用に関する研究の入門書である。読者としては,量子力学の基礎を修得済みの物理学を学ぶ大学学部4年生・大学院修士課程1・・・
本書は,電子状態を直接観測できる強力な実験手法である「角度分解光電子分光:ARPES」の基礎的なことと,高温超伝導体,グラフェン,トポロジカル絶縁体といった高機能物質の電子状態や物性の解明にARPES・・・
2015年9月14日,米国の重力波観測装置 Advanced LIGO の研究チームが,史上初めて重力波の直接検出に成功した。一般相対性理論の提唱から100年,アインシュタインの最後の宿題といわれた・・・
カナダのベンチャー企業,D-Wave Systems によって「量子コンピュータ」が開発・発売され,反響を呼んでいる。 量子コンピュータは,1994年に因数分解を高速で行う量子アルゴリズムが発見・・・
光は,粒子性と波動性の両面をもった存在,すなわち量子性をもつ存在であると認識されている。 近年,古典的な波動の概念では捉えることのできない,さまざまな種類の光(非古典光)を作り出すことが可能とな・・・
ルネサンス以降,人類が作りだした主要な科学機器のひとつとして,顕微鏡が挙げられるだろう。17世紀のフックやレーウェンフックによる微生物の観察から始まり,光学顕微鏡,電子顕微鏡,走査プローブ顕微鏡,X・・・
超新星とは,ある日夜空に明るい天体が現れて,やがて暗くなってしまう,華々しい天体現象である。この現象は,太陽よりもずっと重い星の一生の終わりに起こる大爆発であり,宇宙ではこうした超新星爆発が頻繁に起・・・
超伝導,磁性,誘電性,熱現象などの物質が示す興味深い性質の多くは,互いに強く相互作用しあう天文学的な数の電子により引き起こされる。強相関電子と呼ばれるこれらの電子には,小さな磁石としての性質であるス・・・
物質が「原子のつぶつぶ」から構成されているように,宇宙空間は「情報のつぶつぶ」から構成されているのではないか?このような考え方が,超弦理論と量子情報理論の境界領域から生まれ,理論物理学の最先端の話題・・・