越境する認知科学 全13巻

編:日本認知科学会
編集委員:鈴木宏昭(編集代表)・植田一博・岡田浩之・岡部大介・小野哲雄・高木光太郎・田中章浩
これまでの研究領域や研究方法を越境して拡大・深化し続けている認知科学。
野心的,かつ緻密な論理に貫かれた研究によって,ここに知性の姿が明らかになる。


従来,「身体」は単に情報の入り口,認知の出口として捉えられてきた。しかしこの分野の展開により,身体は知性の重要なパートナーであることが明らかにされた。また「社会」,「環境」もそうだ。以前の認知科学は,個人の頭の中の働きを探る学問とされてきた。しかし,近年の研究は,社会と知性は二重らせんのように,よじれあいながら人を特徴づけていることを明らかにしてきた。そして「創造」,「創発」。あらかじめ決められたプログラムの実行としての認知ではなく,個と場との相互作用による創造,創発が認知の本質であることが示されつつある。
このような変化は,「越境」に支えられている。従来の研究領域,方法の境界を越え,他分野の研究者,そこでの知見との対話と協力が,認知科学を拡大,深化させてきた。具体的には,脳科学,哲学,ロボット科学,社会学,フィールドワークなどとの対話と協力である。

(シリーズ序文より)

脳のなかの自己と他者―身体性・社会性の認知脳科学と哲学― 

  • ISBN:978-4-320-09461-1
  • 判型/ページ数:四六 / 302ページ
  • 発売日:2019年09月11日
  • 本体価格:3,400円

 本書の特徴は,「自己」と「他者」の脳内表現について,脳機能イメージング研究や脳損傷患者の症例,また心理実験のデータなど,最新の認知脳科学の知見を多数紹介している一方で,古くからの「自己」と「他者」に・・・

脳のなかの自己と他者 書影
脳のなかの自己と他者

続刊テーマ

『創造性のありか―潜在処理・外的資源・身体性』(阿部慶賀 著)

『大人につきあう子どもたち』(伊藤 崇 著)

『人間らしさを超える社会―HAIの未来:人工他者性による人間社会の拡張』(大澤博隆 著)

『創発するファンカルチャ―ファンの認知科学』(岡部大介 著)

『協同が上手く働くとき』(清河幸子 著)

『信号,記号,そして言語へ―コミュニケーションが紡ぐ意味の体系』(佐治伸郎 著)

『人はなぜ助け合うか―協力行動を支える仕組み』(高岸治人 著)

『なぜ壁のシミが顔に見えるのかーパレイドリアとアニマシーの認知心理学』(高橋康介 著)

『顔を聞き,声を見る―多感覚コミュニケーション』(田中章浩 著)

『認知科学としての記号創発ロボティクス』(谷口忠大 著)

『よい判断・意思決定とは何か』(本田秀仁 著)

『創造するエキスパートたち―アーティストと創作ビジョン』(横地早和子 著)

書名は変更される場合があります。