計量分析One Point

編集委員:三輪 哲,渡辺美智子
 本シリーズは,"little green books"の愛称で知られる,SAGE社のQuantitative Applications in the Social Sciences(社会科学における計量分析手法とその応用)シリーズから,厳選された書籍の訳書で構成されている。一冊でひとつの手法のみに絞り,各々の分析手法について,実践的な活用事例を参照しつつ,分析手法の目的,それを適用する上でおさえねばならない理論的背景,分析手順,解釈の留意点,発展的活用などについて解説されており,まさに実践のための手引書と呼ぶにふさわしいシリーズといえよう。
 社会科学に限らず,医療看護系やマーケティングなど多くの実務の領域でも,現在のデータサイエンスの潮流のもと,社会科学系の観察データのための分析手法やビッグデータを背景にした欠測値処理や因果分析,実験計画的なモデル分析等々,実践的な分析手法への需要と関心は高まる一方であるが,日本においては,実践向けかつ理解の容易な先端的手法の解説書の提供は,残念ながらいまだ十分とはいえない状況にある。そうしたなかで,本シリーズの刊行はまさに重要な空隙を埋めるものとなると期待している。
 大学や大学院の講義での教科書としても,研究者にとってのハンドブックとしても,実務家にとっての学び直しの教材としても活用できるため,読者自身の関心のある手法を扱っているタイトルを,まずは手に取ってもらいたい。頁をめくるごとに,新たな知識を得たり,抱いていた疑問が氷解したり,実践的な手順を覚えたりと,レベルアップを実感することになるのではないだろうか。

202110発売予定

イベント・ヒストリー分析

  • ISBN:978-4-320-11411-1
  • 判型/ページ数:四六 / 208ページ
  • 発売予定:2021年10月28日
  • 価格:2,420円(税込)

イベント・ヒストリー分析(生存時間解析)は生物学,医学,工学などの自然科学のみならず,経済学や社会学などの社会科学でも広く使われている。本書はイベント・ヒストリー分析の最も代表的な入門書であり,待望の・・・

イベント・ヒストリー分析 書影
イベント・ヒストリー分析

続刊テーマ

固定効果回帰モデル(Paul D. Allison著,太郎丸博監訳,2022年春刊行予定)

打ち切り,標本選択,切断データの回帰モデル(Richard Breen著,水落正明訳,2022年春刊行予定)

移動表の分析

潜在クラス分析

地理空間回帰モデル

潜在成長曲線モデル

アソシエーション分析

傾向スコア